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和泉市立富秋中学校でLGBT教員研修をしてきました。

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2014年11月29日、和泉市立富秋中学校で、LGBT教員研修をしてきました。
富秋中学校は、北信太と信太山という駅の中間ぐらいにある中学校。

何回かLGBT研修はしていますとのこと。
聞いてみると、土肥いつきさんや、こうぶんこうぞうさんなどなど…
過去に、LGBT関係の研修を積極的に行っている学校でした。
「でも、実行まではなかなかね…」とのこと。
実際にどうしたらいいか、という一歩踏み出すことのできる研修になればいいなと思いました。

今回ははじめて、ゲイカップルとしての講演。
僕らにとっては、なんてことがないのですが…
(それに僕らの周りにとっても、すでになんてことなくなってきていると思う。麻痺してますよねー^^)
結構、インパクトがあったみたいです。
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研修は、1.5hでしたが…
左利きの話から入りました。
「左利きの人が困ることはなんでしょうか?思いつく限りあげてみてくださいね!」という質問。
そのあと、実際に左利きの人に前に出てきていただき、困ることをあげてもらいました。
やはり、右利きの人より、左利き当事者の方が、多く困ることをあげることができていました。

[左利きの人が困ること]
・自動改札機
・野球のグローブ
・レードル(調理器具)
・急須
・缶切り
・レストランの席
・ドアの鍵、冷蔵庫のドア …などなど

みなさんは思いつきましたか?
左利きの人はこんなことで困ります!と上の一覧を出すと、「あー、なるほど、確かに困りそうだよねー」と声があがっていました。
左利き用のグッズが出てきたり、社会が左利きでもいいやんとなってきていて…
まずは困ることを知ること → そして、何かすること(左利き用グッズが出てくるとかね)によって、変わってきますよね、というお話しをしました。
矯正するのではなく、社会が左利きフレンドリーになれば、矯正する必要もなく、左利きの人が無理をする必要もなくなりますよね、生きやすくなりますよね、という風に。
そして左利きの割合は、同性愛者と同じぐらいなんですよー、というお決まりのネタでイントロダクションを終えました^^

さて…
そんな流れで、LGBTってどんな人でしょうか?
という基礎を説明しました。
そのあとですね…

学校内で、LGBTが困っていることはなんでしょう?
と個人で付箋に書きだしてもらい、グループワークで、まとめていただきました。
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(男女別になっているところを中心にわけたグループ)

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(ことばやメンタルでわけたグループ)

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やはり、一番出てきたのは、トイレ。
どうしても、学校生活の中で見えやすいトランスジェンダーの問題=LGBT共通の問題だと思ってしまいがちです。
LGBTをすべてごっちゃにして考えてしまうんですよね。
一つのグループだけ、LGBとTは抱えている問題が違うよね!と発見してくれ、全員と共有できたのがよかったです。
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(まとめ方が独創的です^^マトリックスにしていました。)

ほかにも、LGBTのいろんな話を、しましたが…
どちらかというとトランスジェンダーよりは、個人的な経験を含め、同性愛の子の中学時代のメンタルの問題を重点的に説明しました。
(トランスジェンダーの子の抱える課題については、みんな多かれ少なかれ気付いていたので)
今回の研修は、どちらかというと一方的に教えるのではなく、基礎のある先生がいたので、その先生に若手の方をリードしていただいたような形でした。

先生の一人から、Lineを教えていただいたり、
もっていった、にじいろたわしを、職員室においてくださることになったり(にじいろたわしはこちらで買えます。笑)
と素敵な先生方ばかりでした。

最後に…
Twitterで「富秋中学校に行ってきました^^」と、呟いたところ、
「私の出身校です!LGBT研修をしているなんて嬉しいですね!」といったようなメッセージをいただきました。
20人や30人に1人います!と理屈ではわかっていても、なかなか、先生方にとっては、実際に腑に落ちないところはあるのではないかなと思います。
でも、やっぱり、いるんですよね。
無視しようが、無視しまいがいるんです。

[先生方からの質問*]
Q.ゲイは、みてわかるものですか?
A.典型的なゲイはいます。髭をはやして、短パンタンクトップで…といったいでたち…。笑 でも、そうじゃない人もたくさんいます。結婚しているゲイの人もいます。

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